みなさんこんにちは、東京SOULMATICSのYutakaです。私がオーストラリアに語学留学したのは福岡スクールオブミュージック専門学校(3年)を卒業した後の23歳の時でした。

私は専門学校2年生になった頃から、私達の師匠である池末先生に将来の事をよく相談するようになり、池末先生は兼ねてから物価も安く、治安も良く、勉強するのに素晴らしい環境であるオーストラリアへの留学を私に提案してくれていました。

最初はやはり戸惑いましたが2,3日後すぐにまず母親にお金の事も含めて相談しました。すると母には「お父さんに言いなさい」と言われ、さらにその一週間後、その頃何かと父親に緊張していた私は勇気を振り絞って父親に相談しました。すると父は「かかさん(母さん)に出してもらえ」の一言でした。そんなこんなで説得し続け、その一年半後に留学させてもらえる事になりました。母は涙ぐみ、父は笑顔で見送ってくれました。

行き先は元々、私が通った専門学校と親交のあるブリスベンにあるクイーンズランド大学付属の語学学校ICTEという所に1年間行く事に決めました。

2004年7月13日、オーストラリアへ出発当日、ケアンズという空港を経由してこれから勉強するブリスベンという街に行ったのですが、空港でアナウンスを聞いたり、英語の文字を見て、1年後帰ってくる頃にはすべて日本語のように聞こえたり、見えたりするのだろうなと思っていたのをよく覚えています。さてホームステイ先に着いて、ホストマザーのスーと初対面です。まったくもって英語が喋れない私でしたがボディランゲージ等で何とかなるだろうと思っていましたがまぁ、びっくりするくらい何ともならなかったです。あまりにも喋れないし、理解できないので正直少し呆れられていました(笑)初日の夜はあまりにも悲しくて、悔しくてベッドで涙しました。それでもスーは最初の3ヶ月くらいはほぼ毎晩ディナー後に僕が本を読むのを横で聞いてくれて発音のチェックをしてくれました。そのおかげか語学学校でスピーキングのテストはいつもクラスで1番か2番でした。感謝、感謝です!

ICTEは大学付属ですので簡単にオーストラリア人の友達をキャンパス内で作ることができました。中でも週2回、放課後にConversation Clubというみんなでコーヒーやお菓子を食べながらゲームしたり1つのお題について意見し合ったりするような集まりがあり、それはそれはもの凄く勉強になりました。最初はやはり全くわからないし、喋れないし、ストレスでしたがわからなくても聞こうと決め、意地になって行っていました。正直、最初は行きたくなかったですね(笑)その頃、友達になったデイビッドはもの凄く僕に優しくしてくれてゴスペルを歌っていると話すと毎週日曜日に一緒に教会に連れて行ってくれました。今でもメールで連絡を取り合っています。

それともう一つ、学内で希望者を取って、安く英語の授業を受けれるExtra Classというものがありました。それは先生がクイーンズランド大学の学生でいわゆる語学の先生になりたい生徒に僕らが習うというものでお互いメリットになるので超格安わずか70$で1ヶ月間、放課後に毎日2時間授業を受けれ、さらに90%以上出席できれば半分の35$戻ってくるので事実上35$で受けれていました。それを1年の間に4回受けました。

そんなこんなで3ヶ月、半年、1年と時は過ぎていきました。人それぞれ感じ方は違うと思いますが、私はこの1年は余りにも充実しすぎて4年ぐらいいた気がします。

わずか1年間の留学でしたがたくさんの人と出会い、たくさんの人と別れ、孤独と感じる時も前を向き、ベストを尽くした経験は今の一日、一日を大切に生きるという原点のような気がします。

これから留学をお考えの皆さんに私が生意気ながらアドバイスをするとしたら、とにかくわからなくてもやってみるという気持ちが大事だと思います。Conversation Clubではないですが、全くわからなくても週に2回は映画に行っていました。それと私は友達を作るのを1番重要視していました。本当の友達をたくさん作れば英語は一生勉強できます!

まだまだ留学中での失敗談やおもしろ話、感動秘話等、たくさんあるのですが、もし私と会う機会があり、興味のある方は是非、聞いていただけたら私も嬉しく思います。

2005年6月12日に私はケアンズ経由で福岡に帰ってきました。その時、英語のアナウンスを聞き、文字を見て、日本語のように聞こえたり、見えたりするまでは残念ながらしませんでした。英語も音楽も人生もまだまだ勉強中です。一生勉強ですね。

Yutaka Uruu