池末信とは?ソウルマティックスとは?!

ワークショップが始まったきっかけは?

そして奇跡の声と呼ばれるソウルマティックスの持つ黒人のような力強い声の秘密は?

才能を持つ集まりではないあなたも得られる声!

ちょっと専門的で長くなりますが、

是非声を強くしたい!ゴスペルを歌ってみたいと思っている方はお付き合い下さい。

◆第一章 生い立ち

僕,池末信(いけすえしん)はなぜ勉強するかが目的が見えなく、まったく勉強しない中学、高校生活を送りました。

日本の音大に行くピアノの技術や学力もなく、しかし将来音楽を仕事にしたいという漠然な夢の中、WE ARE THE WORLDという楽曲で世界のスーパースター達が一緒に歌う映像を観て、そのプロデューサーであるクインシー・ジョーンズという存在を知り、作曲家や編曲家という存在にあこがれを持ちました。

そこでクインシーの母校であるボストンのバークリー音楽大学で映画が大好きだった事もありボストン大学への語学留学をへて1987年に映画音楽科に入学しました。

僕の家庭は経済的には恵まれていなかったので当時は卒業というよりたった一年でも勉強したいという気持ちでした。(現在、僕が尊敬し、スタジオやステージでお世話になっていますゴダイゴのミッキー吉野さんもバークリー大卒であり彼の存在も大きかったです。)

大学で映画音楽を学ぶ上では指揮法が必修でしたので基礎科目を終了した3年生から2年間クラシックの指揮法を学ぶ中、作曲法、編曲、合唱法、ピアノ伴奏、声楽、様々な事を学び91年に卒業しました。

帰国後、ボイストレーナーと歌手としてのキャリアをスタートさせスタジオワークやツアーのサポートをしながら専門学校でボーカルコースを担当し、92年にゴスペルクワイアをスタートさせました。

そもそもゴスペルを始めるきっかけはとても教育的でした。

バークリー音楽大学で観た自由で躍動感があるゴスペルのステージに大きな感銘を受けた事もそうですが歌を指導する方法として様々な仮説や検証をする中“ゴスペルをルーツに持つシンガーはなぜ上手いのか?、なぜ心が震えるように人は感動するのか?、一流のプロと一緒にセッションする方法は?”など様々な質問の答えがゴスペルの中にあると考えたからでした。同時にその当時から、自分の体験からも日本の教育の様々な問題を感じていました。

その一つは受験や試合など勝つことをゴールとしていてそれ以外の目的が曖昧では?という事でした。

受験を乗り越え高学歴を持ったあと何をするのだろう?という事をあまり教えられていないと現在も専門学校の生徒を通じ感じています。(デビューを目標にしてその後何をしたいか答えられない事が多いです)

そして歌う目的が明確であるゴスペルは大げさかもしれませんが生きる目的を体感するには良いのではと考えたのです。(後に医学的、科学的にも様々な心身への効果があることを学びました)ちなみにアメリカの高校生は一年間で100時間のボランティアを必修としているそうです。

それは助けることを学ぶだけではなく同時に助けられる人も多くいることを意味します。

最近の生徒との交流で助ける事も助けられる事にも慣れていない生徒が多く見受けられます。

老後、子供に面倒かけたくないという方が多いと耳にしますが年老いて人に助けてもらい生きる事が今の日本では迷惑な行為の分類になってしまったようです。

しかし僕は留学中、音楽で生きていきたいという漠然な想いで勉強に励んでいる中、ノーベル賞の授賞式の時にその代表者が述べた言葉で“沢山勉強をして知性、教養を高める努力をして社会や誰かのために貢献することは素晴らしい”という言葉に出会い僕の人生が変わりました。

日本では自分の為に勉強しなさい、、と言われる事が多いのではないでしょうか?またドイツの詩人であるリルケの“歌をうたって誰かを眠らせてやりたい、誰かのそばに坐っていたい、歌いながらあなたを揺すってそっと眠らせてあげたい”という詩に出会いさらに僕の人生の目的が明確になりました。

日本でゴスペルブームを引き起こすきっかけとなった映画”天使にラブソングを2”の中に“歌なんて仕事にならない!”と母親に言われた高校生役のローリン・ヒルに先生役のウーピー・ゴールドバーグがある本を渡します。

それは偶然にも同じくリルケの“若き詩人への手紙”という本でした。あのマドンナもこの本がなければ今の私はなかったと言っていたそうです。

“誰かの役に立つ為に勉強する”この時から僕は勉強が楽しくなり大学の成績もメキメキ良くなりなんと首席!ではないですが卒業時には優秀者として表彰されました。

アルバイトで生計を立て経済的困難な環境もある中、僕にとっては奇跡の卒業でした。

(見えている景色がすべてではなく人は変われるというこの経験が僕が今も教育に一番多く時間を注いでいる理由です)

 

 

◆第二章  活動

さてソウルマティックスのステージを観て多くのプロの方々やコンサートで出会った一般の方からもまずはなぜあんなに力強い声がでるのだろう?ステージング、オリジナル曲に感動したなどのご意見をいただきます。

現在、日本では多くのゴスペルの教室がありますがソウルマティックスのワークショップでは年間、最先端の現代ゴスペル曲を中心に吟味し、ミュージカルの曲やポピュラーミュージックなどゴスペルだけではない楽曲も含め数多く学んでいます。そしてどんな現場にも対応出来るようになる為にステージング、演技、演出など様々な角度から指導しています。ソウルマティックスのメンバーは現在も全員このワークショップへ参加しています。

また20年来の親友であるブロードウェイミュージカル、"MAMA I WANT TO SING"で世界中にファンを持つニューヨーク在住のリチャード・ハートリーとの交流によりソウルマティックスのメンバーは世界でもトップクラスのゴスペルの技術を学び海外遠征を含む定期的な研修を受けています。

発声法は20年以上のボイストレーナーとしての活動や様々な国内外の音楽教育者との交流から論理的かつシンプルで結果の出る発声法を作り上げました。

指導力は現在も音楽的研修のみではなく留学、読書、語学、心理学、カウンセリング法など様々な研修をメンバーは受け定期的な指導法のフィードバックを行っています。

レコーディングやYouTubeで御覧になれるソウルマティックスの声とパフォーマンス力、また指導力は近年、五木ひろしさんから長渕剛さん、mink、水城奈々さん、Skoop On Somebody、ミッキー吉野さん、韓国のアーティストSHinee、INFINTE、ミュージカル界そしてジャズの大御所である渡辺香津美さんなど、ジャンルを問わずプロデューサー、トップミュージシャンの方々から高い評価をいただいていています。

メンバーである高城奈月子がボストンに留学中にマライヤ・キャリーのツアーに参加した事や(場渡りといわれるステージのどこで歌うかを知らされただけでリハーサルもなく、ぶっつけ本番だったそうですが普段のトレーニングがあったので問題なかったそうです)、2005年に行った、ニューヨークのツアーにてリチャード・ハートリーのアルバムレコーディングではソウルマティックスのメンバーは現地のクワイアメンバーではなくマイクの前に立たされました。

またダニー・マクラーキン等、トップアーティストからもとても高い評価を頂き絶賛されています。

そして2006年には黒人音楽の殿堂であるアポロシアターにて、初の東洋人ゴスペルグループのメインアクトとしての出演を果たしました。 

また2007年3月には全米を代表するゴスペルワークショプオブアメリカというゴスペル協会(カーク・フランクリンやダニー・マクラーキン、カート・カーなど、ほとんどアーティストが参加している協会です)に招待され歌う機会を得ました。そこでは2曲を演奏したのち会場の2000人を越えるゴスペル関係者はすべてスタンディングオベーションで私たちを賞賛してくれました。

2012年にはブロードウェイミュージカルの日本公演のRENTにおいてテーマソングであるSEASON OF LOVEのソリストとしてニューヨークから来た演出家より今までの誰より安定していると高城奈月子が選ばれミュージカル出演が初めてであるのにも関わらず、ボーカルリーダーに任命されました。

そして2014年はその強い声が必要とされ塚本直が”ヴェローナの二紳士”のキャストにも抜擢されました。2015年のRENTでは奈良木浚赫がキャストに選ばれています。

これらのようにジャンルを問わず特に今までは東洋人には出ないと思われていた強く鳴る楽器(声)が評価されています。次の章ではその秘密をご紹介しましょう。

SOULMATICSの詳しい活動内容はこちら!

 

 

◆第三章 発声法

プロの方からも評価していだいている声ですが私達が指導している発声法は大きく以下の7つに分かれますが

基本は”声は筋トレにより作られる”です。

 

7つの要素とは

1姿勢

2呼吸法

3声帯とその周りの軟骨の筋トレ

4共鳴

5.耳(内的聴力のトレーニング)

6視覚にて体や顔の使い方を学ぶ

7心のトレーニング(心と身体は繋がっているのでリラックスすることや毎日のトレーニングへの動機付けなどの読書とその実践、メンタルトレーニング、自己啓発、コミニケーション力)

 

これらの項目にそってシンプルなエクササイズを丁寧に反復していきます。

(本に関してはお勧めの本のセクションをご参照ください)心のトレーニングとしては特に近年はアメリカを代表するモチベイターであるアンソニー・ロビンスの心の開放、目標設定のメソッドやアルフレッド・アドラー、オグ・マンディーノ、ヴィクトール・フランクルなどの言葉を紹介してレッスンに取り入れています。

言葉によって思考が作られるので言葉に気をつけて良い動機付けをします。

 

 

◆第四章 東洋人でももっと強く高く枯れない声が作れる!多くのゴスペル歌手は小さい時から教会で見よう見真似で歌いはじめます。僕がバークリーで学んだのは、まず一番大切なのは“耳”ということでした。

そう考えると言葉を学ぶように教会で見て聴いて学ぶゴスペルシンガーが自然にあのような強い声がでることは想像できます。日本人は日本語の特徴として言葉を選択することで気持ちを表現するのであまり強弱をつけません。

もちろん狭い国土や生活環境からくるものだと思いますが普段から大きな声で話す習慣がありません。

当初はゴスペル歌手が使う力強い声は彼たち特有のものかと思っていましたが声や体を楽器ととらえて物理学的に解剖学的に考えるとまだまだ使われていない筋肉や方法があることが分りました。

私達はまず楽器の基礎である低音をしっかり鍛え、同時に裏声を使い高音も含め声帯全体を鍛えていきます。そして上記の7つの要素のエクササイズを与え、それぞれ反復練習させます。

また今まで発声は腹式呼吸にて腹筋のトレーニングに比重をかけるケースが多く、ただ強くかき鳴らすギターのようにのどを痛め、音域や強さはあまり変わらない場合が多く見受けられました。

またそれとは逆に、楽に歌う方法も紹介されていますがもともとの筋力がないとゴスペルで使われているベルティングと呼ばれる強い声は出ません。

このような方法をじっくり数年かけて声帯の筋力トレーニング、そして呼吸法、共鳴、耳、体の使い方をゆっくりと行い同時に低音域で歌える歌をしっかり歌えるようにしてきたのがソウルマティックスの声を作った方法です。

けして才能のあるメンバーを集めたのではなく正しいトレーニングによって作り上げた結果です。

また専門学校の多くの卒業生達も素晴らしい歌手、指導者になっています。

 

少しでも私達の秘密が解けましたか?僕が皆さんに伝えたいのは才能ではなく声は強くなるし歌もいくらでも上手になるという事です。

 

貴重なお時間を割き、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

ディレクター 池末 信

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